母子分離不安と外出不安のはじまり。「なんか怖い」が増えた娘の恐怖体験。

母子分離不安と外出不安のはじまり 長女の不安日記

小学校2年生に進級する前後から、ぽつりぽつりと増えた「怖い。」という娘の発言。

今回は、母子分離不安と外出不安を抱え始めた頃の様子と、そのきっかけとなった(かもしれない)出来事を振り返ります。

幼いころから不安を感じやすかった娘

娘は幼い頃から繊細気質なところがあり、保育園での母子分離(母とバイバイすること)が苦手で、朝の別れ際はよく泣いていました。

また、園で新しい先生が来ると緊張してその場を離れたり、節分の鬼が大の苦手で年末年始頃から怖くて泣いたりと、何かと不安を感じやすい子でした。

母子分離不安とは、子どもが母親と離れることに対し、不安を感じることです。 分離不安自体は早期の発達段階において不可欠なものです。 幼稚園・保育園入園時や小学校入学時など多くの子どもが不安を感じます。 しかし中には不安が過剰になり身体的・精神的症状を引き起こす子どももいます。
引用:LITALICO発達ナビ

娘の場合、母子分離に関しては、頑張って母と離れてしまえば、ケロッと立ち直り園生活を楽しむことができていたし(毎晩今日の出来事を楽しそうに報告してくれました)、不安な出来事が予想されても、対策を練ってあげれば自分で対応できていたので(「もし鬼が来たら〇〇先生のところに逃げよう。」など)、園や家庭で大きな支障がでてくるようなことはありませんでした。

また、園の先生との面談では、「慣れない環境にいると不安が強くなりやすい子ではあるが、見通しを立てれば自分で解決しようと取り組む意欲があるし、その後も自信をもって園行事に取り組むことができている。」とのことで、親と園での認識も共通していました。

小学校入学は難なくクリア

そんな不安を感じやすい娘でしたが、小学1年生の間は毎日楽しそうに学校へ行っていました。

親としては「新しい環境の学校に不安を感じないかな?」と心配でしたが、園でのお友達と同じクラスになれたり、新しいお友達もどんどん増えていき、心配は杞憂に終わったと思っていました。

担任の先生との面談も、これといって学校生活で気になることはないとの報告でした。
(1年生の頃の面談では特に印象に残る話がなかったので詳しい内容を思い出せません。それだけ何事もなく過ごしていたのだと思います。)

小1の終わりごろ、不安の引き金となったできごと

2年生に進級する直前の頃に、娘が特に不安を強く感じる出来事が立て続けに起こりました。

いま振り返ると、それらの出来事がきっかけで不安が大きくなったのかもしれないと考えられるのですが、当時はそこまで大事になるとは考えていませんでした。娘と当時の状況を振り返りながらまとめてみました。

学校行事中の突然の腹痛

1年生の終わりごろ、学校行事で全校生徒が体育館に集まっているときに突然腹痛におそわれたようです。

娘が自分で養護教諭の先生に伝え、そばについていてもらいながらその場を乗り切ったとのことでした。

下校するときには腹痛も落ち着いており、家では元気に過ごしていました。

登校中にまた腹痛、母と連絡が取れない恐怖

数週間して、今度は朝の登校中にまた腹痛におそわれたようです。

なんとか学校まで歩き、保健室で様子をみていたものの、痛みはおさまらず、養護教諭の先生が私に電話をかけてくれました。しかし、私は仕事中ですぐに電話に出られず、30分ほどしてから電話に気づきました。

その間、娘は「ママと連絡がとれない=迎えに来てもらえない」という感覚がとても怖かったそうです。

胃腸炎で私と娘が同時ダウン

その直後、学校で胃腸炎が流行し、私と娘が同時に寝込む事態に。

娘も私も自宅で何度も吐いて、私は毎度フラフラになりながらトイレに通っていたのですが、それを見ていた娘は「ママが死んでしまうのでは」と思ったそうです。

これらの恐怖体験をきっかけに、段々と不安が積み重なる

これらの体験が娘にとっては「安心できる人と離れること=とても怖いこと」という風に結びついていったのかもしれません。

この後から「学校行きたくない」「なんか怖い」という発言が日に日に増えてきました。

ですが、当時の私は、よくある病み上がり後の登校渋りと考えて「学校行っちゃえば大丈夫だから!」と安易に対応していたところもあり、今思えばその時点からしっかり寄り添ってあげていればよかったな・・・と反省するところでもあります。

「なんか怖い」「何が怖いかわからない」の言葉が出始めた頃

小学2年生に進級し、本人のもともとの責任感の強さもあってか、4月はとても元気に登校できていたのを覚えています。

「新入生に学校を案内するんだ!」と自信満々の表情で頼もしく感じていました。

しかし、ゴールデンウィーク休みが終わった5月中旬頃から、登校前には表情が曇り、「なんか怖い・・・」と発言する日が増えました。

「学校で何か嫌なことがあった?」と聞いても、「違う、そうじゃない。」「でも、怖い。」と何度聞いても返答は漠然としたものでした。

これもいま振り返ればわかることですが、「ママ、お家にいる?」「仕事に行かないでほしい。」「今日だけ早退できない?」と、娘自身も得体の知れない不安に怯えていたのでしょう。

このときの私は、まだよくある登校渋りだと思っていたので、娘の手におまじないのイラストを描いてあげたり、お守り代わりにキーホルダーを持たせたり、あの手この手で娘を励まして送り出していました。

そんな試行錯誤をしながら、「今日は学校楽しかったよ!」と元気に過ごせる日もあったので、「まだまだ低学年、疲れがたまった時期なのだろう。」と、そこまで深刻に考えてはいませんでした。

不安が増強し、学校だけでなく外出もできなくなる

そして、いよいよ不安が最高潮に高まり、母子分離不安だけでなく外出も困難になってきます。

次回は特に不安の強かった小学2年の夏頃について書きます。

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